他の車とは違う!? バスの製造工程とその価格

2014年05月16日

他の車とは違う!? バスの製造工程とその価格

他の車とは違う!? バスの製造工程とその価格

オーダーメイドで造られる路線バスや観光バスは、約25,000点の部品を一つ一つ丁寧に組み上げていきます。その製造工程と、気になる“バスの価格”についてお話します。

大型バスの製造は手作業が中心

路線バスや観光バスの製造は、受注先からの要望に細かく応じなければなりません。必要とされる機能や装備、塗装は注文してくる事業者ごとに違いがあるため、自動車のような大量生産を行うことは難しいのです。ですからごく一部を除いてオートメーション化はされず、製造の多くは手作業によって行われています。

ボディとシャーシを組み立てて塗装

その製造工程をご紹介しましょう。まず、ボディ(車体)とシャーシ(車台)を別々の作業ラインで造っていきます。ボディは両側面、前後面、屋根、床を個々に造ってから組み立てられ、シャーシは骨格となるフレームに燃料タンクや配線、配管を取り付け、最後にエンジンを搭載します。
出来上がったボディには「電着塗装」を施します。電着塗装とは塗料が入ったプール(塗装槽)にボディを沈めて高電圧を流し、厚く均一に塗装を行う方法です。これによってサビの発生を防ぎ、それから納入先のバス事業者の指定通りにデザインされた塗装を行います。

ボディとシャーシを合体させて艤装

そして塗装されたボディとシャーシを合体させます。多くの場合はボディをクレーンで吊り上げ、シャーシの上に乗せて組み付けます。組み付けが完了したらタイヤを装着します。
ボディとシャーシが合体したバス車両に、バンパーなどの外装部品と座席や荷物棚などの内装部品、バスの機能に必要な各種装置を取り付けます。これを「艤装組立(ぎそうくみたて)」と呼びます。
室内の艤装が終われば窓ガラスを取り付けてバス車両は出来上がりになります。大型車両を造り上げるための部品点数は約25,000点もあり、これら一つ一つ丁寧に組み上げてバスは造られるわけです。

バスの価格はどのくらい?

このように路線バスや観光バスの製造はオーダーメードの手作業中心であり、また誰もが購入するものではないので市場規模は小さくなりますから、どうしてもコスト比が高くなって車両価格に影響します。仕様によっても異なりますが、路線バスではワンマンの大型ノンステップバスなら2,200万円前後、中型ワンステップバスだと1,600万円~1,800万円、コミュニティバスなどに使われる小型のノンステップバスはサイズの割にはコストがかかるため、2,000万円前後と言われています。
観光バスや夜行高速バスになると仕様が豪華になるため、ハイデッカーで3,500万円前後、トイレ付きのスーパーハイデッカーは5,000万円前後です。なお、マイクロバスの場合は大量生産が可能なレディメイドのため、1,000万円以下になります。