導入率はどれくらい!? ノンステップバス(超低床バス)

2014年08月07日

導入率はどれくらい!? ノンステップバス(超低床バス)

導入率はどれくらい!? ノンステップバス(超低床バス)

お年寄りや車椅子の方にも優しい超低床の「ノンステップバス」は、大都市圏を中心に導入が進んできています。では、その導入率はどれぐらいのものなのでしょうか。

急速に導入が進むノンステップバス

大都市圏にお住まいの方は、すでに乗降口に段差のない「ノンステップバス」が身近な存在になってきているのではないでしょうか。1996年(平成8年)末時点で全国で19台しかなかったノンステップバスは、2012年(平成24年)末になると18,672台にまで増加しました。これは総車両数58,994台の内の31.7%を占めます。

特に都市部での導入率は高く、2013年(平成25年)3月31日現在のデータによると以下のような状況となっています。

● 東京都 ノンステップバス4,845台/総車両数6,448台 導入率75.1%(全国1位)
● 愛知県 ノンステップバス1,406台/総車両数2,146台 導入率65.5%(全国2位)
● 京都府 ノンステップバス 836台/総車両数1,586台 導入率52.7%(全国3位)
● 埼玉県 ノンステップバス1,021台/総車両数2,076台 導入率49.2%(全国4位)
● 兵庫県 ノンステップバス1,205台/総車両数2,667台 導入率45.2%(全国5位)

地方部ではまだ導入率が低い

逆に導入率の低い都道府県はというと、

● 青森県 ノンステップバス7台/総車両数860台 導入率0.8%(全国47位)
● 秋田県 ノンステップバス11台/総車両数608台 導入率1.8%(全国46位)
● 福岡県 ノンステップバス65台/総車両数2,956台 導入率2.2%(全国45位)
● 岩手県 ノンステップバス28台/総車両数812台 導入率3.5%(全国44位)
● 大分県 ノンステップバス25台/総車両数697台 導入率3.6%(全国43位)

となっています。

ノンステップバスは超低床を実現させるために特殊部品の使用が多く、車両価格が大型ワンステップバス(約1,600~1,800万円)の1.5倍の価格となります。そうなると経営の厳しい地方のバス会社が、ノンステップバスの導入に慎重になるのも仕方がありませんね。国もこの問題を解決するために各種助成制度を用意して、通常のワンステップバスとの差額を補助するようにしています。

ところで、大都市を抱える福岡県の導入率が低いことを不思議に思いませんか。ノンステップバスには車両価格以外にも、前輪のホイールハウスが車内に大きく張り出していたり、車体後部にデッドスペースが多かったりするため、ワンステップバスに比べて収容力が減少するという問題点があります。福岡県の主要バス事業者である西鉄バスは、この車内のデッドスペースと収容力の低さの問題から、ノンステップバスの導入を控えていたようです。それでも2014年(平成26年)3月までに88台を導入し、今後の車両更新は原則ノンステップバスにすることを自治体とともに表明しています。

超低床が逆に敬遠される?

もうひとつ、地方部でノンステップバスの導入が進まないの原因として挙げられるのは「地形や気候の問題」です。超低床のノンステップバスは坂道で床下が地面に接触する危険性が高く、降雪の多い地域でも導入が敬遠される傾向があるのです。それでも大都市圏のバス事業者が初期に導入した車両は経年による廃車が進むため、こういった中古車両を地方のバス事業者が導入するパターンが増えつつあります。