鉄道の寝台車のような「寝台バス」はありませんか?

2014年08月20日

鉄道の寝台車のような「寝台バス」はありませんか?

鉄道の寝台車のような「寝台バス」はありませんか?

最近の高速夜行バスのシートは豪華になり、乗車中の睡眠もとりやすくなってきました。でも、シートがベッドだったらもっと眠りやすいですよね。鉄道の寝台車のような「寝台バス」はないのでしょうか?

「寝台バス」があってもいいんじゃない?

夕方から夜間に出発して、目的地には翌日の朝から午前中に到着する「高速夜行バス」。普通の人なら眠っている深夜時間帯に移動できますから、時間の有効活用という観点から見ると大変便利な乗り物です。

特に最近の高速夜行バスのシートは、140度ぐらいまで傾けられるスライド式電動リクライニングシートでレッグレストやフットレストまでも付いていますから、バスの中でも快適な睡眠がとれるようになってきています。

でも、「それならいっそのこと、リクライニングシートではなく“ベッド”にしちゃえばいいんじゃない?」と思いませんか。鉄道の夜行列車に寝台車があるように、高速夜行バスにだって「寝台バス」があれば誰もがぐっすりと眠れるはずです。どこかで走っていないのでしょうか。

日本では法律で禁止されています

残念ながら、日本にフルフラットなベッド(シート)で眠ることのできる寝台バスはありません。「寝台バス」とうたっているバス会社があったとしても、やはりそのシートは斜めにしか倒れないのです。

なぜなら日本の法律(道路運送車両法)では、本格的な寝台を持つバスを認めておらず、人間を寝台やストレッチャーに横たわらせて運べるのは救急車と病人輸送専用車、そして霊柩車だけとなっているからです(キャンピングカーなどのベッドは走行中に使用できません)。

かつて日本でも寝台バスを試験導入したことがあるのですが(1960年の札幌市営バス)、上下2段式の寝台にしたため重心が高くなり、横転事故を起こしてしまいました。そのため法律で制限され、寝台バスの本格導入は見送られることなったのです。

海外では走っています

というわけで、日本では鉄道の寝台車のような寝台バスは運行されていません。それでも広大な国土を持つ中国などでは、普通に寝台バスが走っています。ただし、衛生面においてちょっと問題のあるものもあるそうなので、ご旅行などで利用してみようと考えている方は、事前によく調べておきましょうね。