バスしか走れない「バス専用道路」って日本にありますか?

2014年12月01日

バスしか走れない「バス専用道路」って日本にありますか?

バスしか走れない「バス専用道路」って日本にありますか?

一般車両はもちろんのこと歩行者の通行までもを拒絶して、路線バスの通行のためだけに設けられている「バス専用道路」。そんなバスしか走れない道が日本にあるのでしょうか?

バスしか通行できない「バス専用道路」

皆さんは「バス専用道路」という道があることをご存知ですか? 渋滞が起こりやすい時間帯に、道路の一部車線に作られる「バス専用レーン」や「バス優先レーン」とは違いますよ。名古屋のガイドウェイバスのような特殊な高架軌道でもありません。ごく普通の片道一車線道路であるにもかかわらず、一般車両やオートバイはもちろんのこと、自転車や歩行者の通行までもを拒絶して、路線バスの通行のためだけに設けられている道、それが「バス専用道路」です。

その多くは廃線となった鉄道跡地からの転用

このバス専用道路、実は日本国内に10ルート以上存在しています。その多くは廃線となった鉄道の跡地をバスのために転用した道路であって、土地自体の所有者が路線バスの運行会社などであることから「公道」ではなく「私道」となっています。私有地に造られた私道だからこそ、路線バス以外の通行を恒常的に禁止することができるわけですね。

ただし、沖縄県那覇市の国道39号線(国際通り)のように、朝夕のラッシュ時にのみ片側一車線を時間指定で、「公道」をバス専用道路としているケースもあります。こちらは路線バス以外にもタクシーや二輪車、許可車の通行が認められているのですが、公道での一般車両の通行を規制してしまうことから、非常にレアな事例といえます。

日本国内の代表的なバス専用道路

それでは日本国内の代表的なバス専用道路をいくつかご紹介してみましょう。まずは宮城交通が宮城県仙台市で運行する旗立西公園前~山田自由ケ丘車庫間です。こちらは1961年(昭和36年)に全線廃止となった秋保(あきう)電気鉄道の線路跡地を転用しています。

JR東日本は、東日本大震災の被災路線となった岩手県の大船渡線や宮城県の気仙沼線の一部跡地を舗装して、バス専用道路としました。そこで鉄道に匹敵する「BRT(バス・ラピッド・トランジット)」と呼ばれる高速輸送システムの運行を行っています。

東京都にもあるんですよ。西武バスの国分寺市の国分寺駅北入口~第三小学校間は、西武鉄道多摩湖線の複線化予定地をバス専用道路に転用しました。

愛知県岡崎市の岡崎駅前~福岡町間も、1962年(昭和37年)に全線廃止となった名鉄岡崎市内線という路面電車の廃線跡に設けられたバス専用道路です。

和歌山県・高野町の高野山駅前~女人堂間の約2kmは、南海りんかんバスの専用道路です。鉄道の廃線跡ではなく、親会社の南海鉄道の私有地である自然豊かな林道に設けられました。南海りんかんバスは、この道を「南海りんかんバスのみ走ることを許された、聖地へ続く林道」と謳っています。一般車両も歩行者も通行できない道路ですから、きっとそれ自体が素敵な観光スポットなのでしょうね。