「奈良桜井・安倍文殊院」獅子に乗った知恵の神様に学業成就のご祈願を!

2016年04月04日

「奈良桜井・安倍文殊院」獅子に乗った知恵の神様に学業成就のご祈願を!

「奈良桜井・安倍文殊院」獅子に乗った知恵の神様に学業成就のご祈願を!

奈良県中部の桜井エリアはヤマト王権の中心地域と考えられる重要な場所です。そんな桜井の地に立つ「安倍文殊院」には獅子に乗った“知恵の神様”がいらっしゃるんです。

日本の歴史を語る上で重要な「桜井エリア」

今回ご紹介する「安倍文殊院(あべもんじゅいん)」は奈良県の桜井市にあります。桜井市は奈良県の中部に位置し、ヤマト王権(大和朝廷)の中心的な地域であったと考えられています。そのため、欽明天皇の時代に仏教を伝来した百済からの使節は桜井の地に上陸しましたし、万葉集が詠み始められたのも桜井、垂仁天皇の時代に相撲の原型である力比べが行われたのも桜井なのです。また、邪馬台国があった場所として推定されるため、桜井市は「卑弥呼の里」とも呼ばれています。つまり桜井は日本の歴史を語る上で、非常に重要なエリアだと言えるのです。

「安倍文殊院」の創建は大化の改新と同年!

そんな日本という国のベースともいうべき桜井の地に立つ安倍文殊院。創建は645年と伝わります。645年といえば、あの「大化の改新」があった年ですね。この政治改革によって新政権の初代左大臣となった「安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)」が、安倍氏の氏寺(安倍寺)として建立しました。創建当初から大寺院として栄え、鎌倉時代には大和十五大寺のひとつとして隆盛を極めたのですが、1563年(永禄6年)、戦国武将の松永弾正の兵火にあって全山のほとんどを焼失します。その後、1665年(寛文5年)になって本堂(文殊堂)と礼堂が再建されました。古来より京都府宮津市の智恩寺(切戸文殊)、山形県高畠町の大聖寺(亀岡文殊)とともに日本三文殊に数えられ、「大和安倍の文殊さん」として合格祈願や学業成就、厄除け魔除けを願う人々から篤い信仰を受けています。

ご本尊は獅子の上に乗った“カッコいい”文殊さま

本堂に祀られる安倍文殊院のご本尊は“三人寄れば文殊の知恵”の格言で有名な「文殊菩薩像」で、鎌倉時代に活動した仏師・快慶が1203年(建仁3年)に造立した国宝です。この文殊さま、正しくは「騎獅文殊菩薩像」と言いまして、その名の通り獅子の上に乗った蓮華座に左脚を踏み下げて坐す、総高約7m(獅子と光背含む)の“カッコいい”文殊さまなのです。「知恵の文殊」として親しまれ、学業成就のご利益は霊験あらたかと謳われています。「善財童子像」「優填王像」「維摩居士(最勝老人)像」「須菩提(仏陀波利三蔵)像」の脇侍像4躯、加えて文殊菩薩像の胎内から発見された巻物の「造立願文(一字三礼の書一巻)」も国宝に指定されています。

文殊池の中に建つ「金閣浮御堂(きんかくうきみどう)」は、1985年(昭和60年)に安倍氏一族を祀るために建立された金色の六角堂です。霊宝館として拝観可能で、安倍仲麻呂像や安倍晴明像、さらには開運弁才天、厄除け守護の九曜星の神々、方位災難除けの十二天御尊軸などが安置されています。

他にも境内には金運のご利益がある「稲荷社」、縁結びの神として信仰される重要文化財の「白山堂」、魔除け方位除けのご利益をいただける「安倍晴明堂」、安倍倉梯麻呂の墓であると伝えられる国の指定特別史跡「文殊院西古墳」など、安倍文殊院には見どころがたくさんあります。また、春には500本の桜が境内を覆い尽くし、4月下旬から5月中旬にかけては文殊池の周囲をツツジが美しく彩ります。秋は30種のコスモス、紅葉、そして冬になれば真っ赤なボケの花が見事です。ぜひ安倍文殊院を訪れて、花を愛でながら文殊さまに学業成就をお願いしちゃいましょう!

安倍文殊院への交通アクセス等

■ 所在地:奈良県桜井市阿部645

■ 交通アクセス:
◇ JR・近鉄桜井駅南口から明日香周遊バス「石舞台行」にて「安倍文殊院バス停」(約7分/運賃230円)下車、徒歩 約5分
◇ JR・近鉄桜井駅南口から桜井市コミュニティバス循環線(南)にて「安倍文殊院バス停」(約12分/運賃190円)下車、徒歩 約5分

■ 拝観時間:9:00〜17:00

■ 拝観料金:境内自由
A.本堂国宝文殊菩薩拝観(お抹茶・菓子付き):一般(中学生以上)700円/小学生500円
B.金閣浮御堂霊宝館拝観(七まいりおさめ札・お守り付き):一般(中学生以上)700円/小学生500円
A+B二ヶ所共通拝観券:一般(中学生以上)1200円/小学生800円



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