「奈良桜井・談山神社」“関西の日光”と呼ばれる古社には縁結びの神様も

2016年04月11日

「奈良桜井・談山神社」“関西の日光”と呼ばれる古社には縁結びの神様も

「奈良桜井・談山神社」“関西の日光”と呼ばれる古社には縁結びの神様も

“関西の日光”とも呼ばれる「談山神社」は、藤原鎌足公を御祭神とした出世開運のご利益をいただける古社です。さらに摂社の「恋神社」には縁結びの神様もいらっしゃるんですよ。

ここから日本の近代化が始まりました

「談山神社(たんざんじんじゃ)」は飛鳥の東、桜井市の多武峰(とうのみね)の山中にたたずむ神社です。御祭神は中臣鎌足公(後の藤原鎌足公)で、寺伝によると創建は飛鳥時代の678年(天武天皇7年)、中臣鎌足の長男で僧の定恵が、現在の阿武山古墳にあった鎌足の墓をこの地に移し、次男の不比等とともに十三重塔を建立したのが始まりだそうです。

江戸時代までは多武峯妙楽寺という名の寺院でしたが、1869年(明治2年)の神仏分離令によって神社のみとなり、かつて中臣鎌足と中大兄皇子が多武峰にて大化の改新の談合を行い、後にこの山を「談い山(かたらいやま)」「談所ヶ森」と呼んだことから談山神社と改称されました。春と秋に開かれる「蹴鞠祭(けまりさい)」も、二人が出会うきっかけとなった飛鳥法興寺(今の飛鳥寺)の蹴鞠会(けまりえ)の故事によるものです。この桜井の静かな山の中から日本の近代化が始まったわけですね。

“関西の日光”と称される豪華な社殿と紅葉

赤く塗られた鳥居をくぐり、長い石段を登ると、高さ約17mの「十三重塔(重要文化財)」が目に飛び込んできます。鎌足の供養のために建てられた墓ですが、現在のものは1532年(享禄5年)に再建されたものです。それでも現存する木造十三重塔としては世界唯一のもので、神仏混淆時代の名残であるとともに、その美しいフォルムは談山神社のシンボルとなっています。

1520年(永正17年)に建てられた「拝殿」、それとつながる「楼門」、鎌足公の像を安置する朱塗りで極彩色の装飾が華やかな「本殿」は、全て重要文化財に指定されています。本殿が建てられたのは701年(大宝元年)のことで、今私たちが見ることのできるものは1850年(嘉永3年)に建て替えられたものです。東西透廊で本殿を囲った様式は、あの日光東照宮を造営する際にモデルとなったそうで、全山が燃え上がる秋の紅葉の見事さとも相まって、談山神社は“関西の日光”とも呼ばれています。

「恋の道」を通って「恋神社」へ

談山神社の御祭神は、日本の歴史における最大氏族の「藤原氏」の始祖である藤原鎌足公ですから、そのご利益は言わずもがなの“出世開運”です。日夜、上を目指して努力している方はぜひお参りしてくださいね。

そして石段を上がった途中の右側にある鳥居をくぐると、そこは「恋の道」と名付けられた小道です。そこを進めば朱に塗られた「東殿」に行き着きます。東殿に祀られる御祭神は鏡女王(かがみのおおきみ)。情熱的な恋の歌を残した飛鳥時代の歌人で、天智天皇の妃であり、その後に藤原鎌足公の正妻となった人です。時代をつくった男性たちに愛され、幸せな生涯を送った鏡女王は、古来より女性たちの信仰を集めてきました。そんなことから東殿は、別名「恋神社」と呼ばれています。

恋神社は恋愛や結婚はもちろんのこと、人と人との良好な関係を結ぶ“縁結び”のご利益があるといわれています。お社の近くにある「むすびの岩座(いわくら)」という神の宿る岩を撫でながら結びの願い事をすると、さらなるご利益を得られるそうですよ。出世を願う人も恋愛成就を願う人も、さらには人間関係の向上を願う人も、ぜひ談山神社でポジティブパワーをいただいてくださいね。

談山神社への交通アクセス等

■ 所在地:奈良県桜井市多武峰319

■ 交通アクセス:
◇ JR・近鉄桜井駅南口から桜井市コミュニティバス多武峯線「談山神社行」にて「談山神社バス停」(約24分/運賃490円)下車、徒歩 約5分

■ 拝観時間:8:30〜17:00(最終受付16:30)

■ 拝観料金:一般(中学生以上)500円/小学生250円/小学生未満無料



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