「奈良三輪・大神神社」神が降臨した三輪山がご神体!清浄な気が漂う古社

2016年04月28日

「奈良三輪・大神神社」神が降臨した三輪山がご神体!清浄な気が漂う古社

「奈良三輪・大神神社」神が降臨した三輪山がご神体!清浄な気が漂う古社

古代より神様の鎮まる“聖なる山”と仰がれてきた三輪山をご神体とする「大神神社」。その創始は神代の昔にまでさかのぼり、神話と史実が交じり合う神秘的なスポットなのです。

神代の昔に創始された「大神神社」

奈良盆地の南東部に位置する「三輪山(みわやま)」は、古代より神様の鎮まる“聖なる山”として信仰を集めてきました。そしてその山麓に立つのが、今回ご紹介する「大神神社(おおみわじんじゃ)」です。大神神社は日本屈指の古社とされ、その創始は神代の昔にまでさかのぼります。『古事記』や『日本書紀』に記された伝承によると、国造りをしていた大国主神(おおくにぬしのかみ)が自らの和魂(にきたま:柔和な徳を備えた霊魂)を三輪山に鎮められ、「大物主大神(おおものぬしのおおかみ)」の名で祀ったのが大神神社の始まりとのこと。もう何が何だか分からないほどの由緒ある神社なのです。

境内には清浄な気が漂います

記紀に記された伝承の通り、大神神社のご神体は大物主大神が鎮まる三輪山です。そのため境内に本殿はなく、重要文化財の「拝殿」から、同じく重要文化財の「三ツ鳥居」を通して三輪山を拝みます。これは古代における原始神道のスタイルであり、神代の昔から変わらぬその祭祀の姿を今に伝えています。もちろんご神体の三輪山から流れ込むパワーは強大で、松、杉、檜などの古木が生い茂る境内には清浄な気が漂い、一歩足を踏み入れれば誰もがここが神域であることを感じることでしょう。そして御祭神の大物主大神は蛇神であり、水神、雷神でもあり、農業、工業、商業、方除、治病、造酒、製薬、禁厭、交通、航海、縁結びなど、幸福に関わるすべての事柄の守護神として尊崇されています。

境内の摂末社を始めとするご利益スポット

それでは境内の興味深い“ご利益スポット”をご紹介していきましょう。まず二の鳥居をくぐると、左手に末社の「祓戸神社(はらえどじんじゃ)」があります。ここは様々な罪を祓い除く神様で、ここをお参りして身も心も清らかにしてからご神体を拝みましょう。祓戸神社の先には仲良く寄り添う二つの岩が祀られています。これは「夫婦岩(みょうといわ)」といって縁結びや夫婦和合のご利益があるそうです。拝殿前の広場に立つのは、大物主大神の化身とされる白蛇が棲むことから名付けられたご神木の「巳の神杉(みのかみすぎ)」です。お供えされているのは蛇の好物の卵!蛇が卵を丸呑みするように、願い事も丸呑みしてくれるということだそうです。

拝殿の北西側には「祈祷殿」が建ち、その前の広場の北側から続く「くすり道」という細い道を進めば、摂社の「狭井神社(さいじんじゃ)」に行き着きます。狭井神社は薬の神様として信仰され、健康を願う人々が数多く訪れています。奥にある「薬井戸」から湧き出るご神水の「くすり水」は万病に効くそうで、ペットボトルに汲んで持ち帰るのもOKです。また狭井神社にはご神体の三輪山に入山するための、ただひとつの登拝口があります。三輪山は長きにわたり神官僧侶以外は足を踏み入れることのできない“禁足の山”でしたが、現在は社務所で申請して許可を得られれば、入山初穂料300円を納めて入山することができます。ただし、“登山”ではなく“登拝”ですので、敬虔な心を忘れてはなりませんぞ。

狭井神社から来た道を戻ると、右側に「市杵島姫神社(いちきしまひめじんじゃ)」があります。御祭神の市杵島姫命は弁財天(弁天様)と同じ神様とされ、水の神、女性の神、音楽や芸能の神、金運上昇の神として篤く信仰されています。

拝殿北側の「参集殿」の玄関には、「なでうさぎ」と呼ばれるウサギの置物が可愛く鎮座しています。大神神社の御祭神の大物主大神は大国主神と同神で、大国主神といえば「因幡の白兎」ですからウサギと縁が深いわけですね。なでうさぎを撫でると運気を上げてくれたり、撫でた部分の体の痛みを取り除いてくれるそうです。そして祈祷殿の西側向かいにあるのが、三輪山麓等から出土した古代祭祀遺物や伝世の神宝類などを収蔵・展示する「宝物収蔵庫」です。こちらは毎月1日・土曜・日曜・祝日の開館となっています。

大神神社への交通アクセス等

■ 所在地:奈良県桜井市三輪1422

■ 交通アクセス:
◇ JR・近鉄桜井駅北口から奈良交通バス「天理駅行」にて「三輪明神参道口バス停」(約6分/運賃190円)下車、徒歩 約10分
*土曜・日曜・祝日に限り、JR・近鉄桜井駅北口2番乗り場より大神神社「二の鳥居前」までシャトルバス(約20分/運賃190円)が運行されています(ただし毎月1日と12月26・27日、1月2・3・9・10・11日を除く)。
◇ JR桜井線「三輪駅」(JR奈良駅より26分/運賃320円)下車、徒歩 約5分

■ 拝観時間:境内自由
宝物収蔵庫:9:30~15:30(*宝物収蔵庫の開館は毎月1日と各土日祝、1月1日~1月5日)

■ 拝観料金:境内無料
宝物収蔵庫:一般200円/高校生以下100円



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