同じ車種でも見た目はさまざまです

2016年06月22日

同じ車種でも見た目はさまざまです

同じ車種でも見た目はさまざまです

現在、新車で製造される中型および大型の路線バス車両は、そのほぼすべてが国内3社製の6車種に限られています。でも実のところ、同じ車種であっても見た目はさまざまなんですよ。

ほぼすべてが“国産車”の路線バス車両

現在、日本国内を走る路線バスのほぼすべてが“国産車”となっています。製造しているメーカーは「いすゞ自動車」「日野自動車」「三菱ふそうトラック・バス」の3社で、コミュニティバスなどに用いられる小型バスではスウェーデンのオムニノーバ社やオーストリアのクセニッツ社などの“外車”も使われていますが、中型および大型の路線バス車両は国内3社製と考えて良いでしょう。

メーカー3社が製造するのは6車種だけ

そしてこの3社が製造している路線バス車両は、長きにわたり同じ車種となっています。いすゞ自動車の大型路線バスは「エルガ」、中型路線バスが「エルガミオ」、日野自動車の大型路線バスは「ブルーリボン」、中型路線バスが「レインボー」、三菱ふそうトラック・バスは大型路線バスが「エアロスター」で中型路線バスが「エアロミディ」ですね。もちろんその時々においてモデルチェンジという改善改良が施されていますが、基本的な名称は変わることなく、この6車種だけが造り続けられているのです。

運賃制度に違いがあればドア配置が変わる

しかし、たとえ同じ車種であっても、実のところ見た目はさまざまなんです。路線バスは運行する地域によって運賃制度に違いがあり、大都市圏では前払いの「均一制運賃制度」、大都市圏以外では後払いの「区間制運賃制度」を採用することが多く、他にも「ゾーン制」や「特殊区間制」、はたまた「信用乗車制」なんていうスタイルもあります。それらの運賃制度に応じて合理的なドアの配置が変わりますから、同じ車種であってもバス会社によってドアの数が1~3箇所と違いが生まれ、2箇所のドアでも前部と中央、前部と後部に分かれたりします。引戸か折戸かの違いもあるでしょう。

路線バスの車両は“オーダーメイド”

さらに窓も上下に開くタイプもあれば左右に開くタイプもあり、固定窓のものだってあります。座席のスタイルもいろいろですし、床面の高さもワンステップ車両とノンステップ車両では変わります。このように路線バスの車両は、各メーカーともひとつの普及車両をベースに、受注先からの要望に合わせて設計した“オーダーメイド”でもあるのです。同じバス会社の同じ車種でも印象が違って見える場合があるのはそのためなんですよ。