都バスの「出入」系統ってなんだ?

2017年02月10日

都バスの「出入」系統ってなんだ?

都バスの「出入」系統ってなんだ?

皆さんは都営バスに「出入」という名の付いた系統があることをご存知でしょうか?実は路線図に載っていなかったりする“謎めいた系統”なのです。

「みんくるガイド」に乗っていない系統がある?

都営バスには「みんくるガイド」という路線図があります。都営バスの全系統や運賃情報などが記載されていますから、都バスをよく利用される方は手に入れておくと便利です。東京都交通局のウェブサイトからダウンロードできますし、各営業所や都営地下鉄各駅(押上駅・目黒駅・白金台駅・白金高輪駅・新宿線新宿駅を除く)で無料配布しています。

でも、この都バス全系統が記載されているはずの「みんくるガイド」に、実は載っていない系統もあるんですよ。その多くが今回取り上げた「出入」系統です。

「出入」とは「車庫への出入庫」のことです

そう言われてもほとんどの方が「出入系統ってなんだ?」って感じですよね。出入系統とは車庫から始発や終点のバス停を結ぶ系統のことで、出入とは「車庫に出入り(出入庫)する」という意味です。普通であれば、車庫からバス停までの路線バスの走行は業務上の移動なので「回送」となります。その中で車庫と始発や終点のバス停までの間にもバス停を設けて、言い方は悪いのですが、移動の“ついでに”お客さんを乗せて通常の路線バスとして機能させているのが出入系統なのです。

都バスでありながら運行便数は1日1本!?

出入系統は「波01出入」「都05出入」「王40出入」「宿75出入」「渋88出入」などを始め、意外とたくさんあるのですが、運行便数は当然少なく、基本的に運行時間は朝早い(出庫)か夜遅い(入庫)かですし、その走行距離も短いことから全路線図には記載されていないようです。いわば“都バスの隠し系統”ですね。

例えば新宿車庫と渋谷駅を結ぶ「渋88出入」系統は、1日を通して渋谷駅行きが朝6時台の1本のみ、新宿車庫行きは夜遅くの21時台の1本のみです。首都東京を走る都バスでありながら運行便数は1日1本ですから、これは考えようによっては凄いことなんじゃないでしょうか。

バスマニアの心をくすぐるのです

さらにこの渋88出入系統が走る新宿駅南口の甲州街道は、どの都バスも通らない道なのだそうです。ここで都バスを見ることができるのは、朝早くと夜遅くの1日2回だけ走行する渋88出入系統だけですから、その現場に居合わせたらかなり貴重な体験です。また、「波01出入」は現在の都バスの中で唯一、レインボーブリッジを渡る系統となっています。このように出入系統って奴は、なかなか謎めいていてバスマニアの心をくすぐる路線なのですよ。