行き先表示が赤や緑の枠で囲まれたバスってなに?

2017年04月12日

行き先表示が赤や緑の枠で囲まれたバスってなに?

行き先表示が赤や緑の枠で囲まれたバスってなに?

夜も遅い時間になると、都内では行き先表示が赤や緑の枠で囲まれた都営バスを見かけることがあります。あれがいったい何を意味しているか、皆さんはご存知でしょうか?

「終バス」と「その1本前」を知らせるサービスです

夜遅い時間の東京の街の中に、行き先表示が赤や緑の枠で囲まれた都営バス車両を見かけることがあります。これがいったい何かというと、赤い枠で囲まれた車両はその行先の最終便(終バス)であることを示し、緑(青)の枠で囲まれた車両は終バスの一本前の便であることを示すサインなのです。このようなサービスは都営バス以外にも京都市営バス、大阪市営バス、横浜市営バスで行われており(終バス1本前まで表示するのは都営バスと京都市営バスのみ)、いわば深夜利用の多い大都市特有のものといえます。残業で疲れていたり、ほろ酔いでバスターミナルに向かっていても、停車している赤い枠の車両を見れば、「やばい!もうこの次のバスはない!」とダッシュできますからね。

実は「都電時代」の名残なのです

都営バスにおける終バスおよび終バス1本前の枠線表示は、かつて都内の主力移動手段であった路面電車(都電)の頃から継承されているものです。1952年(昭和 27年)に「赤いランプの終列車」という歌が大ヒットしたように、都電は車両前後の行き先標識を最終電車は赤、最終1本前の電車を青のランプで灯していました。この慣習が同じ東京都交通局の運営で都電の後身となった都営バスへと引き継がれ、今に続いています。ちなみに都電の最終は「赤電車」、1本前は「青電車」と呼ばれ、いつも帰りが遅い人を「あの人は“赤電車”だから」とか、ビリから二番目の人を「今回の成績は“青電車”だった」などの例えにも使われたんですって。

操作は乗務員が運転席で行います

現在の都営バスの行き先表示はLEDが導入されていますが、それでも伝統に従って外周枠を赤や緑に点灯しています。その操作は乗務員が運転席にある「赤行先灯」「緑行先灯」のスイッチを入れることで行い、乗務員必携の運行予定表にはきちんと「どの区間でスイッチオンするか」が明記されているそうです。忘れちゃったら大変ですものね。もちろん同じ系統でも行先が異なる場合は、その行先ごとに表示されます。なお、昼間に終バスとなる系統では点灯しない場合もあります。