都バス路線のダイヤ・起終点・走行経路が常に同じだとは限らない

2017年11月15日

都バス路線のダイヤ・起終点・走行経路が常に同じだとは限らない

都バス路線のダイヤ・起終点・走行経路が常に同じだとは限らない

都営バスは乗客や施設等のニーズに合わせ、平日と週末および休日では異なるダイヤで運行します。さらには起終点を変えることもありますし、渋滞を避けるために走行経路を変える場合だってあるのです。

平日と休日では乗客ニーズが違うから

都営バスの運行ダイヤは「平日」「土曜日」「日曜/祝日」の3パターンに分かれています。この平日と週末および休日で異なるダイヤ設定は電車でも行われていますが、都営バスは路線バスであるだけに利用者の生活と密着度が強く、曜日パターンによって明らかな違いのある路線があります。例えば品川区の八潮パークタウンと大井町駅東口を直行で結ぶ「直行01系統」は、巨大団地からの通勤客と通学客をターゲットにしているため、平日の、それも朝しか運行しません。

このような路線は他にもあって、錦糸町駅前と新木場駅前をつなぐ「錦18系統」は平日のみの運行で、土曜日と日曜/祝日には1本も走りません。逆に多摩地区を走るレジャー系統の「梅01系統(青梅駅~吉野~玉堂美術館)」や、土日の買い物に都バスを使いたいという声に応えた「FL01系統(葛西駅~東大島駅入口~錦糸町駅)」などは、土曜日と日曜/祝日のみの運行で平日には走らないのです。

走行経路や起終点を変える路線も多々あります

都営バスには特定の施設に通う人たちのために開設された路線があります。そうなると、その施設が稼働していない日にバスが走ることはなくなります。目白駅と日本女子大を直行で結ぶ「学05系統」に関係者以外が乗車することはまずありませんので、日本女子大と付属の豊明小学校が休校日の際は運休されます。同じように、東京都中央卸売市場の築地市場へ向かう「市01系統」や大田市場に向かう「品98系統」も、休場日には運休になったり市場に寄らない循環ルートに変更されます。

このように施設や乗客のニーズに合わせながら走行経路や起終点を変える路線はたくさんあるので、さらに3つほど例を挙げてみましょう。目黒駅から出発する「橋86系統」は基本的に東京タワーが終点になるのですが、平日と土曜日の朝夕だけは東京タワーに行かずに新橋駅前へ向かいます。亀戸駅から南砂町駅を経由して江東高齢者医療センターに向かう「亀23系統」は、医療センターの診療時間外となる朝と夜には南砂町駅止まりになります。観光路線の「S-1系統(東京駅北口~上野松坂屋~浅草雷門~錦糸町駅)」は、土曜日/日曜/祝日のみ東京駅北口~上野松坂屋間が運行され、平日は上野松坂屋止まりです。

都内の渋滞は仕方のないことだから

東京都心部の朝夕は、どうしても渋滞が発生します。それを避けるために、時間によって走行経路を変える路線もあるんですよ。目黒駅前と大井競馬場前を結ぶ「品93系統」は、品川駅高輪口→八ツ山橋→北品川を経由して天王洲橋方面へと抜けるのですが、このルート上にある京浜急行本線の品川第一(八ツ山橋)踏切が“開かずの踏切”と化し、大渋滞を起こす時間帯があります。そこで平日の朝に限り、この踏切を回避するため、第一京浜国道経由に走行経路を変えています。「品97系統(品川駅~新宿駅西口)」の平日朝に2本だけ運行される品川車庫発便も、1本は八ツ山橋踏切経由で品川駅に向かいますが、もう1本は第一京浜国道経由になります。

「業10系統(新橋~とうきょうスカイツリー駅前)」の新橋~銀座四丁目間は、通常であれば外堀通りを走行するのですが、夜20時以降になると銀座のメインストリートである中央通りの走行に変わります。これは外堀通りの数寄屋橋交差点が20時以降に右折禁止解除となり、それに伴う渋滞の可能性を回避するためです。

大規模イベントがあれば迂回します

大規模なイベントなどが開催されると、それを避けるために走行経路の迂回が行われることもあります。例えば2016年(平成28年)10月28日~31日、阿佐ヶ谷駅前から渋谷駅前を運行する「渋66系統」は、渋谷地区でのハロウィン混雑を避けるために、通常の東急百貨店本店前や宇田川町、西武百貨店前バス停の停車をやめて、放送センター西口~渋谷区役所~神南1丁目経由に迂回しました。これによって渋谷駅ハチ公前から東急本店手前、さらには道玄坂(109脇)の歩行者天国が実現されています。

他にも正月三が日には、明治神宮や浅草寺周辺での混雑を回避して、「都08系統」「S-1系統」「上23系統」「草39系統」「早81系統」などが経路迂回を行っていますし、2017年(平成29年)2月26日に開催された東京マラソン2017のような超大規模イベントともなれば、都営バスでも多くの路線で超大規模な迂回が実施されます。

今回ご紹介したように、都営バスの運行ダイヤ・起終点・走行経路は常に同じだとは限りません。曜日や時間、施設の状況、イベント等の開催などによって変更がある場合も多々あるので、ご利用の際には注意してくださいね。