都バスの営業所ではこんな人たちが働いています

2017年12月01日

都バスの営業所ではこんな人たちが働いています

都バスの営業所ではこんな人たちが働いています

私たちが滅多に足を踏み入れることのない都営バスの「営業所」。その中ではどのような人たちが働いているのでしょうか。運行のバックヤードに勤務する都営バス職員とその職務をご紹介します。

「営業所」には誰がいる?

都営バスに「営業所」があることは皆さんご存知ですよね。営業所は路線バスの運行になくてはならない基地のようなもので、都営バスの安全な運行を裏側から支えています。でも私たちが営業所の中に入る機会はほとんどありませんよね。定期券の購入であっても、今時の主流であるICカード定期券なら都営地下鉄駅構内の定期券発売所や自動定期券発売機で入手可能ですし、1日乗車券や定額定期券のフリーカードであれば車内で買うことができます。営業所を訪れるとしたら、忘れ物を取りに行くときぐらいでしょうか。

そのため「都営バスの営業所の中でどのような人たちが働いているのか」と聞かれても、運転手さん以外の存在については、あまりピンとこないと思います。そこで今回は運行のバックヤードで働く都営バス職員の人々と、その職務をご紹介してみましょう。

事務作業を受け持つ「管理担当職員」

まず営業所には業務全般を統括する営業所長がいて、それを補佐するのが副所長です。そしてその指揮下には「管理担当」「運輸担当」「車両担当」という3つのセクションがあります。

「管理担当」に属する職員は、様々な事務作業を受け持ちます。出納や人事、建物や物品の管理などの庶務および総務を担当する人もいれば、バス停の維持管理や路線の廃止、開設の際の事務作業を行う人もいます。法令で定められた年4回の安全研修やヒヤリ・ハット事例の収集、分類、整理、共有による安全指導、さらには警察と連携した走行環境改善なども管理担当セクションの仕事です。

現場業務を受け持つ「運輸担当職員」

バスの運転を職務にする運転手たちが属するのは「運輸担当」になります。営業所によっては200名を超える運転手が勤務しており、早朝の始発便から深夜の最終便までの運行を早番・遅番・中休などのシフトパターンで受け持ちます。前日の最終便に乗務した後、営業所に泊まって始発便に乗務し、朝のラッシュが終わった午前10時前に退勤となるシフトもあるので、運輸担当セクションは年中無休の24時間営業と考えて良いでしょう。

そして運輸担当セクションの重要人物が、道路運送法などの法律に基づいて安全輸送の責任を負う「運行管理者」です。一定数以上の車両を使用して運送事業を行なう場合には、営業所ごとに車両台数に応じた有資格の運行管理者を選任することが定められており、この人たちがいなければ営業所自体に開業許可が降りません。その職務は運転手の乗務シフトの作成、休憩・睡眠施設の保守管理、運転手の指導監督、点呼による運転手の疲労・健康状態等の把握や安全運行の指示など、都営バスの安全運行を確保するための多岐にわたる現場業務を担当します。

整備作業を受け持つ「車両担当職員」

「車両担当」はその名の通り、バス車両の整備を行うセクションです。都営バスで使用される大型バスは車両構造が特殊であり、ひとたび事故が起きれば甚大な被害が生じてしまいますので、専門知識を持つ職員が整備作業を受け持っています。この車両担当セクションの職員たちは「交通技能職員」と呼ばれ、それを統括するのが「整備管理者」です。整備管理者も道路運送車両法などの法律に基づいて選任され、点検・整備に関する管理・責任体制を確立し、自動車の安全確保、環境保全を図ることを職務としています。

車両の日常的な運行前点検は運転手が行うのですが、1ヶ月ごとの自主点検や3ヶ月ごとの法定点検は交通技能職員の担当です。もちろんタイヤ交換や運賃箱を始めとするワンマン機器の修理なども行います。ただし、営業所内の整備工場(ピット)で行うのはここまでで、12ヶ月ごとの車検や複雑なエンジン修理などは、江東区にある東京都交通局車両課直轄の自動車工場が全営業所の車両を一手に受け持ちます。