都バスの車体に表記される「局番」が持つ意味

2017年12月04日

都バスの車体に表記される「局番」が持つ意味

都バスの車体に表記される「局番」が持つ意味

都営バスの前後左右に必ず表記されている「局番」は、1400台以上もある保有車両を管理するために与えられた、車両1台ごとの固有番号です。今回はその解読方法をご紹介してみましょう。

東京都交通局の車両管理番号だから「局番」

都営バスの各路線には、「渋66」のように漢字+2桁の数字の「系統番号」が振られています。それと同じように、各車両にも固有の番号が付けられているんですよ。都営バスの車両をよく見ると、側面の前方ドア付近に「B-A587(渋谷)」のような「ハイフンで結ばれた2つのアルファベット+3桁の数字+括弧書きの地名」が記されています。フロントガラスとリアガラスの下には多少省略されて「A587」とアルファベット+3桁の数字だけになっているのですが、これが車両1台ごとに与えられた固有管理番号です。これを都営バスでは「局番」と呼んでいます。ちなみに、都営バスは東京都交通局が運営しているから「局番」であって、他の事業者では「車番」もしくは「社番」と呼ぶが一般的です。

最初のアルファベットは「営業所記号」

局番は1400台以上もある保有バス車両を管理するうえで、とても重要となる番号です。もちろんそこにはちゃんとした意味があるので、今回はその解読方法をご紹介してみますね。

まずハイフンの前のアルファベットは、その車両が所属する営業所を表した「営業所記号」です。都営バスの各営業所には1950年(昭和25年)頃から固有のアルファベットが付けられていて、現在は以下のようになっています。

A=品川営業所、B=渋谷営業所、C=渋谷営業所新宿支所、D=小滝橋営業所杉並支所、E=小滝橋営業所、F=北営業所練馬支所、H=千住営業所、K=南千住営業所、L=江東営業所、N=北営業所、P=巣鴨営業所、R=江戸川営業所臨海支所、S=深川営業所、T=早稲田営業所、V=江戸川営業所、W=早稲田営業所青梅支所、Y=品川営業所港南支所、Z=南千住営業所青戸支所

局番末尾の括弧書きの地名は、この記号通りの営業所名が記載されています。

次のアルファベットは「購入年度記号」

次にハイフンの後ろのアルファベットですが、これは車両の「購入年度記号」になります。その車両の年式を示すもので、2017年(平成29年)1月現在は以下の購入年度を表しています。

H=2001年度、K=2002年度、L=2003年度、M=2004年度、N=2005年度、P=20006年度、R=2007年度、S=2008年度、T=2009年度、V=2010年度、W=2011年度、X=2012年度、Y=2013年度、Z=2014年度、A=2015年度、B=2016年度

昭和30年代までは営業所記号の後に自動車番号登録票(ナンバープレート)の番号をつけて局番としていたそうです。ただ、バスの登録台数が増えてきて、営業所間での車両移動の際にはナンバーが変わるようにもなったことから、1966年(昭和41年)に現在のシステムへと変更されました。その時点で最も古かった1957年(昭和32年)購入の車両の購入年度記号を「A」として、年度が進むごとに、別の英数字と間違えやすいI、J、O、Q、Uを除いたアルファベットの文字を、1つずつ進めるようにしています。

21個のアルファベットを年度ごとに進めていくので、1周回ると再び同じアルファベットが購入年度記号に使われることになりますが、安全運行や環境保全の観点から都営バスの車両が20年以上使われることはありません。基本的に10~12年ぐらい使用されるとその車両は除籍となるため、アルファベットの重複は起こらないのです。

最後の3桁の数字は車両タイプを表す「区分」

そして最後の3桁の数字は、その車両の「区分(車両のタイプ)」を表します。現在の区分は以下の通りです。

001~049=貸切バス、050~099=小型路線バス、100~799=大型路線バス(中型ロング車を含む)、800~899=中型路線バス、900~999=特定バス

そんなことから「B-A587(渋谷)」という局番は、「渋谷営業所に所属する、2015年度購入の、大型路線バス87番」という意味になります。