都バス運転手のお仕事(出勤から出庫~入庫から退社)

2017年12月13日

都バス運転手のお仕事(出勤から出庫~入庫から退社)

都バス運転手のお仕事(出勤から出庫~入庫から退社)

交通量の多い東京で安全性と定時性を確保しての運転はそれだけで大変なお仕事なのですが、都営バスの運転手は乗務前と乗務後にも安全運行の基礎となる細かな作業を行っています。

バスの運転手さんのお仕事は大変です!

乗客を安全に目的地まで運んでくれる都営バスの運転手さん。大きなバスを巧みに操るその姿は、いつの時代も子どもたちの憧れの存在です。でも運転手さんのお仕事は肉体的にも精神的にも非常に厳しいもので、乗客の命を預かりながらも定められたダイヤ通りに運行しなければならないという使命を課せられています。そのため常日頃から自己管理に気を配り、体調不良やストレスを抱えての乗務をしないように心がけているんですよ。

乗務当日も、ただブラっと来てブラっとバスに乗り込み、仕事が終わったらさっさと帰るわけではありません。もちろんそんな風に思っている人はいないでしょうが、私たちが見ることのできる運転手さんの仕事ぶりはハンドルを握っている姿だけですので、乗務前や乗務後にどのような作業を行っているのかよく分かりませんよね。今回はそのあたりをご紹介してみましょう。

出勤から出庫までのお仕事

まず出勤時間は乗務車両が出庫する時間の30分前までと決められています。でもそれよりも早く出社する人がほとんどですね。出社するとロッカールームで制服に着替え、すぐにアルコール検査を行います。アルコール検知器に息を吹き込み、問題がなければ乗務可能となるのですが、その基準数値は道路交通法で定められた呼気1リットルあたり0.15mg以上よりもはるかに厳しい0.05mg以下とされています。そのため、都営バスの運転手さんたちは乗務前日の飲酒を禁止されています。

アルコール検査の結果を運行管理者に報告して車両のキーを受け取り、運賃箱にセットする金庫を携えて運転車両に向かいます。この金庫を運賃箱にセットすると、バスロケーションシステムの位置情報が特定されるんですよ。そして運転席横のボードに、スターフと呼ばれる運転手専用の運行表を設置します。さらに車内放送装置に組み込まれた電子スターフにダイヤ番号を入力して、行先表示器や次停留所表示器を作動させます。

次は運行前の始業点検です。計器類のチェックに始まり、ヘッドライト等の電気系統、タイヤの空気圧やホイールナット、エンジン周り、ドアの開閉やブレーキなどに使われる圧縮空気の量などを確認します。すべてに異常がないことを確認したら事務所に戻り、運行管理者と対面で始業点呼を受け、健康状態や運行上の注意点などが確認されます。これでいよいよ出庫です。いってらっしゃい!

入庫から退社までのお仕事

無事に営業運行が終了したら、営業所に戻り入庫となります。まずはバスを給油スタンドまで走らせ、燃料を補給します。1回の運行で燃料タンクが空になることはないのですが、ダイヤを終えたら満タンに戻しておくのがルールとなっています。当然、運転手自らの手で給油作業を行います。

給油を終えるとバスを駐車スペースに移動させ、車内に忘れ物や異常がないかを確認します。そして金庫を運賃箱から外し、事務所へ戻って精算機にセットします。これで現金の運賃が精算されるのですが、最近はほとんどの乗客がICカードを利用するため、現金の量はめっきり少なくなっているそうですよ。

営業運行終了後もアルコール検査が行われ、最後に運行管理者との終業点呼でその日の運行結果を報告します。乗務中のトラブルや運行上の注意点、問題点などを次の運転手や運行管理者と共有することで、その後の業務改善に役立てるのですね。終業点呼が終われば、ようやく勤務は終了となります。お疲れ様でした!

いかがでしたでしょうか。都営バスの運転手さんたちはただバスを運転するだけでなく、乗務前にも乗務後にも安全運行の基礎となる細かな作業を行っているのです。プロのドライバーとして当然のことに違いありませんが、これからはちょっとだけ感謝の気持ちを加えて都営バスを利用してあげてくださいね。