その点検基準は世界トップレベル!安全運行を支える「都バス自動車工場」

2017年12月15日

その点検基準は世界トップレベル!安全運行を支える「都バス自動車工場」

その点検基準は世界トップレベル!安全運行を支える「都バス自動車工場」

都営バスには12ヶ月ごとの車検や複雑なエンジン修理などを行う、東京都交通局車両課直轄の自動車工場があります。その点検基準は法令基準よりも厳しい世界トップレベルのものなのですよ。

都バス全車両の車検整備を担う工場がある!

都営バスの各営業所には整備工場があり、1ヶ月ごとの自主点検や3ヶ月ごとの法定点検、さらにはタイヤ交換や運賃箱を始めとするワンマン機器の修理などを行っています。しかし、12ヶ月ごとの車検や複雑なエンジン修理になると、全営業所の車両がひとつの自動車工場に集められ、そこが一手に受け持っているんですよ。今回は都営バスの安全運行を支える東京都交通局車両課直轄の自動車工場をご紹介します。

自動車工場ができたのは70年以上前

都営バスの自動車工場は、約1万7000平方メートルという敷地を誇る深川営業所(江東区)の一角にあります。ここが1400台を超える保有車両の車検整備や故障車両の修理を担っているのです。都営バス自動車工場の歴史は古く、戦時中の陸上交通事業調整法による経営統合で8つの民営バスが東京都(当時は東京市)に買収され、保有車両数が2000台近くまで膨らんだ1943年(昭和18年)、青山に創設されました。これが戦災で焼失されたため、1945年(昭和20年)に品川に移転、1964年(昭和39年)に芝浦、そして1991年(平成3年)の東京都交通局東雲庁舎の完成から現在地で活動しています。

その点検基準は世界トップレベル!

都営バスは東京都民の生活の足となる公共交通機関ですから、事故は絶対に許されません。ましてや車両故障を原因とした事故で乗客の命を脅かすことなどあってはならないことです。そのため、都営バス自動車工場の点検基準は法令基準よりも厳しく、日本のみならず世界的に見てもトップレベルとなっています。

勤務する職員は約70名。計画担当、検査担当、整備担当の3つのセクションに分かれて整備作業にあたっています。計画担当は事務作業から施設や備品の管理、関係組織との調整、整備計画や工程管理を行い、検査担当は整備後車両の保安基準チェックに目を光らせます。整備担当は実際の車両整備に携わる、技術者魂にあふれた交通技能職員さんたちですね。

誰もが認める素晴らしい整備技術

前述の通り、都営バス自動車工場は1400台を超える車両の車検整備と修理を一手に受け持っているのですが、バス車両は大量の乗客を積載するだけに、構造や方式が普通乗用車とは異なっている部分が数多くあります。さらに一つ一つの部品の大きさと重さも格段に違います。それらの整備を全体の運行に支障が出ないよう正確かつ迅速に完了させる整備担当の技術は、まさに“職人”と呼ぶにふさわしいものです。都営バスを除籍になった車両を欲しがる地方部のバス事業者が多いのも、その整備技術の素晴らしさを証明していますね。