都バス今昔物語その8(2000年代)

2018年01月15日

都バス今昔物語その8(2000年代)

都バス今昔物語その8(2000年代)

2000年代の都バスは利用者ニーズに合わせた数々の改革を実行し、人と環境に優しい車両の配備にも積極的に取り組みました。そして2020年のオリンピックに向け、さらなるサービス向上に努めていきます。

マスコットキャラクター「みんくる」の登場

1999年(平成11年)、都バス75周年を記念してマスコットキャラクターを一般公募し、日本全国から集まった2457点の中から選ばれたのが「みんくる」です。都バスがいつまでも都民の頼れる足であるようにと、「みんなのくるま」「都民の車」を縮めて名付けられました。都バス車両のフロントをデフォルメした愛らしい姿は、2000年代に入ってもバスの座席や停留所などにプリントされ、都バスに関する路線、運賃、各種乗車券などの情報をまとめた都バス路線案内も「みんくるガイド」と呼ばれています。今後も都バスを身近な存在としてPRするために、みんくるは頑張っていきますよ!

利用者ニーズに合わせた改革の実行

社会情勢の変化の中で利用者ニーズも高度に多様化し始めた2000年代、東京都交通局は「チャレンジ2001」「チャレンジ2004」「新チャレンジ2007」「ステップアップ2010」を相次いで策定し、乗客の立場に沿った路線の見直しや運行ダイヤの設定、全車両のノンステップ化の推進、ハイグレードなバス停への改善とバス接近表示装置の増設、ICカード乗車券の活用、定時性確保のためのバス優先化、環境への対策と安全性の向上など多岐にわたる改革を実行します。

2002年(平成14年)度以降は都区内の鉄道網が拡充されたことから、全面開業された東京臨海高速鉄道りんかい線、東京メトロ副都心線、東京都交通局日暮里・舎人ライナーと競合する系統の廃止や短縮、減便などが行われました。その一方で、アクセスの容易な地上交通への根強い需要から地下鉄競合エリアへの新設もあり、利用者ニーズへフレキシブルに対応していきます。2005年(平成17年)には江東区コミュニティバス「しおかぜ」の運行を受託、2008年(平成20年)には東京都の観光振興施策の一環として観光路線バスS-1系統(東京駅北口~両国駅)の運行を開始しました。

営業所の管理委託と乗客サービス

厳しい事業環境の中で経営効率化を図るために、営業所の管理委託も行われました。交通局が運行ダイヤや運賃の決定権を留保したまま車両や営業所施設などを貸与し、運転業務、運行管理業務、車両整備業務を一体として他事業者へ委託するもので、相手先事業者は東京都が筆頭株主となっている「はとバス」となります。2003年(平成15年)の杉並支所を皮切りに、臨海、青戸、港南、新宿の各支所が管理委託されました。

同じく2003年にはインターネットを使った「都バス運行情報」の配信が始まります。これによって携帯電話やパソコンから時刻表やルート案内、運行状況などの確認ができるようになりました。さらに簡易型が開発されたことで、多くのバス停にバス接近表示装置が取り付けられます。ICカード乗車券「PASMO」のサービスが2007年(平成19年)に開始されると全路線に導入し、今ではこちらが運賃支払の主役となっています。

全車両ノンステップ化の実現と新技術開発への協力

人と環境に優しい車両の配備も着々と進みました。2000年(平成12年)度以降の新車はすべてノンステップバスとなり、2013年(平成25年)には全車両への100%導入が完了します。

環境対策に向けて新技術の開発にも積極的に協力し、2003年には深川営業所へ水素から電力を取り出す「燃料電池バス(FCHV-BUS)」を配属させ、海01系統と東16系統で試験運行を行いました。他にも2007年にバイオディーゼル燃料、2009年(平成21年)に非接触型ハイブリッドバス、2014年(平成26年)にはより低燃費の運行を目指した次世代ハイブリッドバスの試験運行を実施し、将来の実用化に向けての検証を繰り返しています。