鉄道の高架橋脚間にある「神姫バス神戸三宮バスターミナル」

2018年02月26日

鉄道の高架橋脚間にある「神姫バス神戸三宮バスターミナル」

鉄道の高架橋脚間にある「神姫バス神戸三宮バスターミナル」

神戸の中心地であり、交通の一大拠点でもある「三宮」。そこにある「神姫バス神戸三宮バスターミナル」は、世にも珍しい高架下のバスターミナルなのです。

お洒落な神戸の中心地「三宮」

「三宮(さんのみや)」はグルメやショッピング街、観光スポットなどが集まる神戸の中心地で、“お洒落な神戸”のあらゆるエッセンスが集まる素敵な街です。また、三宮は交通の一大拠点でもあり、JR・阪神・阪急・市営地下鉄・ポートライナーの鉄道駅と、「三宮バスターミナル」「神姫バス神戸三宮バスターミナル」の2つの大型バスターミナルが存在しています。三宮を起点にすれば、全国各地どこへでも行けるわけですね。

三宮には2つの大型バスターミナルがある

「三宮バスターミナル」は阪神・淡路大震災からの復興と併せてJR三ノ宮駅の南側に建設された総合ビルの「ミント神戸(神戸新聞会館)」1階にある神戸市内最大のバスターミナルで、神戸市営バスを始めとする一般路線バスや、東京・名古屋・中国・四国・九州方面に向けての高速バス、さらに近くのホテルなどからの送迎バスなど、ここには計37路線が乗り入れています。

もうひとつの「神姫バス神戸三宮バスターミナル」はその名の通り、兵庫県を中心に大阪府、岡山県にも営業エリアを持つ神姫バスがメインに利用するバスターミナルで、兵庫県北部を営業エリアとする全但バスなどの高速バスも発着しています。

世にも珍しい高架下のバスターミナル

ところでこの神姫バス神戸三宮バスターミナル、立地が全国的に見ても非常に珍しいことで有名なんですよ。なんとJR三ノ宮駅近くの高架下にあり、高架を支える橋脚間の区画をひとつひとつ利用しているのです。最近の東京では高架下を再開発した商店街が流行っていますが、あのお店のスペースが発着バースになっていると思っていただければ間違いありません。橋脚間の区画は前部で11個、そのうちの3つがチケット売り場と待合室などで、残りの8つがバス乗り場となっています。

神戸のイメージそのままの趣深さがあります

なんといっても高架下ですから車両の出入り口は道路側にしかなく、ある意味“駐車場”の様相を呈しています。そのため到着したバスはバックで入庫することとなり、巨大な車両をギリギリのスペースに収める困難なミッションを、常駐する誘導係員がサポートします。各バースには縦に2台入れるものの、ひっきりなしに発着が繰り返されるため、到着したバスはとりあえず空いている区画へと入ります。それを指示するのも誘導係員で、そのテキパキとした仕事ぶりは一見の価値があると思います。

このような運用ですから乗り場が確定するのは発車時刻の10分前で、乗客は待合室内の電光掲示板や放送で案内されるまで、どのバースへ行けばよいのか分かりません。そのため慣れないと戸惑うかもしれませんが、1931年(昭和6年)に建造された高架は趣深く、重厚な橋脚やアーチ型の天井は“お洒落な神戸”のイメージそのままです。多少の不便さはありますが、神姫バス神戸三宮バスターミナルはバスマニアのみならず、多くの人々に愛されています。