ローカルバス路線紹介・・・「脇山支線(西鉄バス)」

2018年06月06日

ローカルバス路線紹介・・・「脇山支線(西鉄バス)」

ローカルバス路線紹介・・・「脇山支線(西鉄バス)」

全国各地のローカルバス路線にスポットを当てていくこのシリーズ、今回は福岡市の早良区を走る西鉄バスの「脇山支線」です。市街地近くと山間集落を結ぶこの路線、ルートが少しややこしいんです。

福岡市早良区南部を走る「脇山支線」

今回ご紹介する「脇山支線」は福岡市の早良区を走る西鉄バス運行のバス路線です。南北に長く、福岡市の区の中で最も広い面積を誇る早良区は福岡市を構成する7つの行政区の1つで、区北部の百道(ももち)地域には西新、藤崎、シーサイドももちなどの市街地があり、西の副都心を形成しています。

逆に区南部は農村の雰囲気を色濃く残しており、最南部は脊振山地(せふりさんち)で佐賀県と接しています。脇山支線は博多地区から天神地区を経由して早良街道沿線を結ぶ西鉄バス「脇山線」の支線として扱われ、田園地帯の脇山地区から佐賀県との県境に近い山間部の集落へと向かう路線です。

ちなみに脇山地区は米作りが盛んで、1928年(昭和3年)11月に執り行われた昭和天皇即位の大嘗祭(だいじょうさい)では、脇山のお米が献上米に選ばれました。大変由緒ある脇山米は福岡産のブランド米として、地元直売所等で販売されています。

終点は「曲渕」と「椎原」の2つ

脇山支線の起点は北部市街地エリアにほど近い場所にある西鉄バス早良営業所ですが、終点は異なる方向に2つあります。そのひとつが「曲渕(まがりぶち)」、もうひとつが「椎原(しいば)」です。どちらも早良営業所を出発して、三郎丸→東入部→入部幼稚園前→早良平尾の各バス停までは同じルートを辿り、そこから先の二股に別れるY字路を右に行くのが曲渕ルート、左に行くのが椎原ルートとなります。ですから早良営業所で行き先を確認しないまま乗ってしまうと、まったく別の集落に着いてしまう可能性もあるので、利用の際には気をつけましょう。

終点同士を結ぶ第3のルート

さらに、この2ルートに加えて終点同士をつなぐ曲渕~椎原ルートも存在します。つまり、脇山支線というバス路線には3つの系統があるということですね。加えてややこしいのが、早良営業所を起点とする系統は平日しか運行しておらず、曲渕~椎原ルートは平日・土日祝日とも運行しています。そのため、土曜日に観光目的で山間部の集落へ行ってみようと早良営業所で脇山支線のバスを待っていても、絶対にやって来ませんのでご注意ください。それでも博多駅方面からやってくる本線の脇山線は、早良営業所を経由して曲渕~椎原ルート上の脇山小学校前バス停や陽光台バス停に行きますので、そちらを利用して乗り換えれば大丈夫です。

豊かな自然に恵まれる曲渕と椎原

終点のひとつの曲渕集落は、脊振山地を越えて佐賀県と福岡県を結ぶ国道263号線の三瀬峠の手前にあります。近くには1923(大正12年)に完成した曲渕ダムがあり、下流の公園からは高さ45m、最大幅161mの巨大な石積みの堤体を見上げることができますよ。また、曲渕バス停から4つ手前の上石釜バス停周辺はホタルの名所として知られ、毎年6月上旬には鑑賞のための臨時バスが早良区北部市街地の西新から上石釜バス停に向けて運行されます。早良営業所~曲渕の所要時間は17分、運賃は350円です。

もうひとつの終点である椎原集落は、脊振山地の最高峰1,055mの背振山の麓にあります。椎原川の清流にはアブラハヤやヤマメが泳ぎ、カワガラスやカワセミが訪れ、イノシシやサルの姿が目撃されることもある自然豊かな地です。そんな中で自然食をいただけるバイキングレストランや割烹旅館があって、隠れ家リゾートの雰囲気もあります。早良営業所~椎原の所要時間も17分で、運賃は360円。曲渕~椎原の所要時間は26~27分、運賃が380円となっています。