ローカルバス路線紹介・・「鹿児島-鹿屋直行バス(鹿屋市/三州自動車)」

2018年06月13日

ローカルバス路線紹介・・「鹿児島-鹿屋直行バス(鹿屋市/三州自動車)」

ローカルバス路線紹介・・「鹿児島-鹿屋直行バス(鹿屋市/三州自動車)」

全国各地のローカルバス路線にスポットを当てていくこのシリーズ、今回は鹿児島県の鹿屋市と三州自動車が運行する「鹿児島中央駅-鹿屋間直行バス」です。この路線バス、なんとフェリーに乗るんですぞ!

2つの半島が湾を囲む鹿児島県

九州地方最南部に位置する鹿児島県は、桜島のある錦江湾(鹿児島湾)を、西岸の薩摩半島と東岸の大隅半島が囲むような地形となっています。スケールは違いますが関東地方に置き換えれば、東京湾を西の三浦半島と東の房総半島が囲んでいるのと同じ感じです。ですから、片側の半島から反対側の半島へ陸路で移動しようとする場合は、湾の沿岸を大回りしなければなりません。ちなみに東京湾では1997年(平成9年)に東京湾アクアラインという高速道路が開通したことで、神奈川県川崎市~千葉県木更津市間の距離と所要時間は3分の1にまで短縮されました。開通前はホント大変だったんですよ。

日常生活の足として普通に使われる「フェリー」

残念ながら鹿児島県にアクアラインはありませんが、1934年(昭和9年)の昔から薩摩半島の鹿児島港と大隅半島と陸続きの桜島の間に「桜島フェリー」が運行されています。鹿児島港と桜島の桜島港を船で結ぶのですが、その距離は約3.5kmほどで、15分も乗れば錦江湾を渡ることができます。真夜中でも1時間に1本は運行する終夜運行で、日中は15分間隔で運行するため、鹿児島県民にとっては日常生活の足としてごく普通に、そして頻繁に利用されています。

もうひとつ、鹿児島市の鴨池港と大隅半島側の垂水市の垂水港を約35分の所要時間で結ぶ「鴨池・垂水フェリー(通称:垂水フェリー)」も県民の主要航路となっています。こちらは鹿児島県を中心に観光、交通事業などを手がける「いわさきグループ」の運営で、同じグループ内に鹿児島交通や三州自動車などのバス会社があることから、鹿児島市内~鴨池港(路線バス)⇔鴨池港~垂水港(フェリー)⇔垂水港~大隅半島各地(路線バス)が、無駄なく乗り継げるダイヤで設定されています。

バスごとフェリーに乗る「鹿児島-鹿屋直行バス」

大隅半島には鹿児島県内で3番目の人口規模を有する鹿屋市(かのやし)があり、バスとフェリーを乗り継ぐことでスムーズに県庁所在地である薩摩半島の鹿児島市内へ行けるのは、鹿屋市民にとって利便性の高い交通システムに違いありません。でも、路線バス→フェリー→路線バスと乗り換えるのはちょっと面倒臭いですよね。

「だったら路線バスごとフェリーに乗っちゃえば良いんじゃない!?」

確かにその通りです。そしてこの素晴らしいアイデアは、2009年(平成21年)12月に鹿屋市コミュニティバス(運行主体:三州自動車)の「鹿児島中央駅-鹿屋間直行バス」として実現されました。鹿屋市中部の東笠之原バス停を起点として、海上自衛隊鹿屋航空基地や鹿屋体育大学を通り、垂水港から垂水フェリーにバスごと乗車して鹿児島県庁、鹿児島中央駅を経由した後、終点の金生町(山形屋前)バス停に到着します。鹿屋市側の始発は早朝5時台、鹿児島市側の最終は午後9時近くで1日6往復、運賃は起点から終点までで大人1,500円です。フェリー乗船中はバスから降りることも可能で、運転手さんから乗車カードを貰えば船内客室に入ることもできます。船内には「南海うどん」なる垂水フェリー名物のうどんコーナーがあって、なかなかの人気を博しているそうですよ。乗車(乗船?)の折にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。