乗務員は女性のみでスタート!「東急トランセ代官山循環線」

2018年10月03日

乗務員は女性のみでスタート!「東急トランセ代官山循環線」

乗務員は女性のみでスタート!「東急トランセ代官山循環線」

古くからの伝統と最先端のトレンドが調和する「代官山」。そんなお洒落な街を走る路線バスは、女性の乗務員だけで開業したという超先進的なバス会社「東急トランセ」が運行する「代官山循環線」です。

都内屈指のお洒落な街「代官山」

東京都渋谷区の南西部に位置する「代官山」は、流行のアパレルや洗練されたレストラン・カフェが軒を連ねる、都内でも屈指の“お洒落な街”です。歴史も深く、江戸時代には水戸徳川家を始めとする地方の藩士がこぞって屋敷を建て、明治・大正期には政治家、外交官、財界人、文化人らが居を構えました。戦後には諸外国の大使館ができるなど、インターナショナルな香りも漂っています。このような伝統と最先端のトレンドが調和しているからこそ、代官山には他の繁華街とは違った上質で落ち着いた雰囲気があるのでしょう。

「東急トランセ代官山循環線」のご紹介

今回ご紹介する「東急トランセ代官山循環線」は、渋谷駅西口から南平台町、旧山手通り、東急東横線代官山駅入口、猿楽町を経由して渋谷駅に戻る、1周30分強の循環バス路線です。

地形的に渋谷駅付近は「谷」で代官山付近は「山」ですから、ルート上には坂が多く、道幅の狭い路地がたくさんあります。そのため車両には小型バスの日野リエッセ(2扉ステップリフトバス)が使用され、大型バスが通行できないエリアにも入っていきます。車体は代官山の街並みに似合うシックなワインレッドに塗られ、ブルーのラインと「DAIKANYAMA LOOP LINE」のロゴが印象的です。

運賃は大人150円/小児80円。朝8時台から夜20時台まで1時間に6~8本が運行されています(20時台は2本のみ)。

女性乗務員だけで事業を開始した先進性

株式会社東急トランセは、東京都城南地域・川崎市・横浜市北部を営業エリアとする東急バス株式会社の100%子会社として、1998年(平成10年)4月8日に設立されました。「トランセ」は英語のtransport(トランスポート:輸送する)をフランス語風にアレンジした造語だそうです。代官山循環線は会社設立同年の7月28日から運行が始まっています。

この開業にあたり、東急トランセは10数名の乗務員(運転手)をすべて女性だけでスタートしました。これは非常に先進的なことで、2014年度の国土交通省の調査においても全国のバス運転手における女性の割合は僅か1.4%にしか過ぎません。そのような業界の中で、1998年当時に女性乗務員だけで事業を開始するというのは、とても画期的なことだったと考えられます。

乗務員は「サービス・プロバイダー」

当然、代官山循環線の乗務員も全員女性で始まり、これは2014年(平成26年)まで続きました。専用デザインの女子用制服があり、エレガントな制帽やパンツだけでなくキュロットスカートも用意されています。懐妊休職・出産休暇・育児休職などの制度も充実していて、旧態然に留まりやすい業界をリードする“女性が働きやすいバス会社”となっています。

さらに東急トランセでは、自社の乗務員のことを「サービス・プロバイダー(サービスの提供者)」と呼んでいます。乗客を安全に目的地までお連れするという使命に加えて、お客様にご満足いただけるサービスの提供も乗務員の大切な仕事と考えているわけです。だからこそ 目配り・気配り・心配りの優れた女性を積極的に採用しているのでしょう。

東急トランセ代官山循環線は、ハイソサエティな街を走るハイクオリティな路線バスです。渋谷から代官山を訪れることがあれば、ぜひ利用してみてくださいね。