意外とあります!国内の「バス専用道路」

2018年11月28日

意外とあります!国内の「バス専用道路」

意外とあります!国内の「バス専用道路」

路線バスだけが走れるバス専用道路。一般車両は規制されるため、渋滞知らずの定時運行が可能になる素晴らしい道路です。レアではありますが、日本全国を探せば意外とあるんですよ。

私道をバス専用道路としたパターン

「バス専用道路」と聞けば、路線バスの通行のために設けられた“路線バスだけが走れる道路”をイメージしますが、そこには2つのパターンがあります。

ひとつは道路運送法第2条第8項に規定されている自動車道(専用自動車道)で、大半は路線バスの運行会社が保有する私有地を私道として、路線バス以外の通行を禁止にしたものです。

なんといっても私有地にある道路ですから、誰もが入るというわけにはいきません。一般車両が勝手に入って走ると処罰されることになります。廃線となった鉄道の線路跡を転用して設置される場合が多く、完全に路線バスだけの専用道路となるため渋滞知らずの定時運行が可能になるのですが、私道であるだけに道路整備などを自らの手で行わなければならず、メンテナンスコストがかかるという問題点があります。

公道で一般車両の通行を規制したパターン

もうひとつのパターンは、道路交通法によってバス以外の車両や歩行者の通行を禁止した車両通行帯のない道路(片側1車線道路など)です。前述の道路運送法に基づくバス専用道路とは違って公道を使用するため、場合によっては自転車などの軽車両や125cc以下のオートバイの通行が許可されますし、タクシーの走行が認められることもあります。どちらかというと路線バスの走行のために設けられた車線であるバスレーンに近いですね。

公道であるにもかかわらず一般車両の通行を完全に規制してしまうことから、バスレーンよりも実施されている事例は少なく、路線バスの通行量の多い道路で実施時間を区切って行われることが多いようです。

それでは以下に、国内のバス専用道路を「“道路運送法”に基づくバス専用道路」と「“道路交通法”に基づくバス専用道路」に分けて挙げてみましょう。

道路運送法に基づくバス専用道路

● 宮城県気仙沼市気仙沼~岩手県大船渡市盛間の一部(大船渡線BRT/JR東日本)
* 東日本大震災で被災した大船渡線の線路敷を利用

● 宮城県石巻市前谷地~気仙沼市気仙沼間の一部(気仙沼線BRT/JR東日本)
* 東日本大震災で被災した気仙沼線の線路敷を利用

● 宮城県仙台市太白区旗立西公園前~山田自由ヶ丘車庫間(宮城交通)
* 1961年(昭和36年)に廃止となった秋保電気鉄道の廃線跡を転用

● 福島県白河市三森~表郷庁舎前間および白河市磐城金山~関辺間(JRバス関東)
* 1944年(昭和19年)に廃止となった白棚線の廃線跡を転用

● 茨城県日立市久慈浜駅~鮎川駅間(ひたちBRT/日立電鉄交通サービス)
* 2005年(平成17年)に廃止となった日立電鉄線の廃線跡を転用

● 茨城県石岡市石岡駅~小美玉市常陸小川駅間(かしてつバス専用道/関鉄グリーンバス)
* 鹿島鉄道線の廃線跡を転用。ただし公道のため厳密には道路交通法に基づくバス専用道路

● 東京都国分寺市国分寺駅北入口~第三小学校間(西武バス)
* 西武鉄道多摩湖線の複線化予定地約300mを転用

● 和歌山県高野町高野山駅前~女人堂間(南海りんかんバス)
* 南海電気鉄道の私有地のため歩行者および一般車両は通行禁止

● 福岡県福岡市馬出通り~箱崎間(西日本鉄道)
* 1975年(昭和50年)に廃止となった西鉄福岡市内線貫線の廃線跡を転用

道路交通法に基づくバス専用道路

● 奈良県奈良市 市道登美ヶ丘中町線
* 奈良市登美ヶ丘三丁目~学園前駅(午前7時15分~8時15分に南行き規制)
* 学園前駅~奈良西警察署(午前7時15分 - 8時15分に北行き規制)

● 広島県 県道363号線
* 北高入口バス停~長江口バス停間の狭隘区間(午前7時30分~8時30分に南方向への規制)

● 沖縄県 県道29号線
* 那覇市山川交差点~金城ダム入口交差点間(午前7時30分~9時00分に西行き規制)

● 沖縄県 県道39号線(国際通り)
* 那覇市安里三叉路~県庁前交差点間(午前7時30分~9時00分に南行き規制、午後5時30分~7時00分に北行き規制)

● 沖縄県 県道222号線
* 那覇市与儀交差点~那覇高校前交差点間(午前7時30分~9時00分に西行き規制)
* 那覇市開南交差点~与儀交差点間(午後5時30分 - 7時00分に東行き規制)

これら以外にも愛知県の名古屋ガイドウェイバスが、一部区間において公道ではない高架専用路を走行しています。ただし、ガイドウェイバスは案内輪を側壁に当てて走る案内軌条式鉄道に分類されるため、その専用路は道路運送法や道路交通法に基づくバス専用道路ではなく、鉄道に適用される軌道法に基づく専用軌道(線路)となっています。